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間伐材から生まれる笑顔

間伐材から生まれる笑顔
森から作る暮らしの品々
~ヒノキ間伐材での木工体験会レポート
2009・1月25日(日)


青空に、富士山の白さがまぶしい日でした。
木工体験会には、合わせて大人2人・子供4人が集まって下さいました。
まずはどこからヒノキ間伐材がくるのか・・・・ヒノキの森を見に行きました。
暗い森と明るい森を歩きました。
そしてその森から来たヒノキの木工品を自分で作ります。
今日作るのは時計と時計とお風呂の蓋です。
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木を削っているとヒノキの香りが漂います。磨かれて艶の出た板で蓋を作ります。
取手のついた立派な風呂蓋ができました。削った木端もお風呂に浮かべてくれるそうです。お風呂じゅうヒノキの香りになりますね。

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時計の一つは、森の切り株を輪切りにした木から作りました。
年輪と手書きの文字盤がマッチしていて、とってもかわいい森の時計の出来上がりです。
もう一つの時計は、横縞の模様を生かしてみました。四角がきりりと素敵な時計になりました。
それぞれに、苦労したところがあったことでしょう。
こうしてヒノキの間伐材は、森からみなさんの暮らしの中へと旅をして落ち着く場所を見つけたのです。
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ご参加ありがとうございました。

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富士山・錦の回廊づくり

~「富士山・錦の回廊づくり」初めの一歩~
植生調査のまとめ・ご報告

はじめに
「森」と言われたら、みなさんはどんな景色を思い描きますか?
日本は、戦後拡大造林の国策のもとでスギやヒノキをひたすら植えました。富士山の南麓でも標高400m~1400mの広大な山地帯の森が人工林に変わりました。本来ならカシ類・クリ・コナラ・カエデの仲間やブナなど広葉樹の森が広がっているところです。
冬のブナの木
標高1250mの錦秋オオモミジ〈カエデ科)

60年たった今、植えた人の苦労は忘れ、手入れされず、愛情をかけられていない林になっています。その景色は春も秋も深緑ただ一色です。ヒノキばかりの暗い林には、熊たち動物の食べ物もありません。鳥もキノコも寄りついてくれません。
間伐によって、暗い森に光が入るとどうなるでしょう?
明るくなった林の中には多くの種類の木が育ちます。ヒノキも光を浴びて再び太りはじめます。さまざまな木は、鳥を呼び動物のえさとなる果実を実らせます。キノコも生えてきます。春には色とりどりの新緑が、秋には赤や黄色の錦に彩られるようになるでしょう。
富士山に再び錦の森が広がり、その錦が回廊となって周りの山やまへ広がっていくことを願っています。
それは人が、自然の中ですべての生き物とともにゆっくりと生きていく、という豊かさをとりもどすことでもあるのです。
その初めの一歩をご報告いたします。

1. 富士宮市北山いこいの森(標高340メートル)
この森は平成17年から皮むき間伐(巻き枯らし法を用いた間伐方法)を始めています。
北山いこいの森平成19年5月の様子

私が、この森と関わり始めたのは平成19年9月でした。ここのヒノキ人工林は、間伐されていない暗い部分とすでに間伐されて日の光が入り始めている部分があり、しかもその間伐時期によって光の入り具合も異なっていて、さまざまな状況の林がちょうど緑と茶色のパッチワークのようになっていました。
林床の様子

調査としては、林の中の生態系が変化し始めた絶好のタイミングです。
この平成19年9月、林内を歩いて出会った植物が23種(低木=高さ5メートル以下の木、草本=草、シダ植物を合わせたもの)でした。
翌平成20年5月、同様に散歩しながら調べたら53種でした。
種類数だけではなく、どんな草や木がこの林の地面にどれくらい生えてくれているかが実は大切な情報になります。
一つにはこの林では、高木層(林の一番高いところ)のヒノキ以外で、高さ4メートルを超えるような木は無いに等しいのです。それはヒノキの下では10年以上前から他の木が育つことができなかったということを意味します。
そんな時間を過ごしていた林に、人の腰の高さより小さなウワミズザクラ(サクラの仲間)やムクノキが見つかりました。
ウワミズザクラやムクノキがあると“鳥がどこかから運んでくれたのだなあ。運んでくれたのはヒヨドリかメジロかな?”と想像ができます。今はこの林はヒノキばかりで食べられる果実は少ないけれど、鳥の運んでくれたこの木々が育つと今度はここが、鳥のレストランになります。
モミジイチゴも生えていました。この木はおいしいイチゴを実らせるために、日光をたくさん必要とします。“モミジイチゴのあるところは、とても明るい。”ということを意味するのです。
また、今年、20年11月1日秋ヤクシソウ(キク科)が黄色い花を稲穂のように咲かせていました。
ヤクシソウ

前年9月には見つかっていないものです。ヤクシソウはふつう森の縁や道路わきの斜面などやはり日当たりが良いところで花を咲かせています。モミジイチゴやヤクシソウが語っているように、皮むき間伐によって、日光を好む植物たちにとっても住みよい森になってきたようです。
光が入り花が咲くと、蜜や花粉を求めて虫もたくさんやってきます。すると虫を食べる生き物が芋づる式にやってくるようになります。花のあと種や果実は鳥や動物たちの食べ物にもなります。どんな生き物がやってくるのでしょうか、来年21年も引き続き植生調査や生き物しらべをしたいと思います。

2、朝霧高原防風林(標高830メートル)
ここは朝霧高原の牧草地帯の防風林として植林された細長いヒノキの林です。平成20年8月15日ボーイスカウトの皮むき間伐で入りました。
朝霧のヒノキ人工林内:皮むき間伐中

林の中は暗く地面にはほとんど植物が生えていません。見た目は全く茶色です。ところどころ富士山特有の溶岩が露出しており、雨の時の水の道が削れて溝状になっています。林の中の地面はこのようにかなり心配な状態ですが、調べてみると18種の植物がありました。どれも足首より小さなもので、牧草地に近い少しでも明るい方に偏っています。
ここは標高が高いこともあって、北山いこいの森と比べ種類もずいぶん異なっています。コミネカエデ・ウリハダカエデなどカエデの仲間が多く生えている点です。
標高1250mの錦秋イロハカエデ(カエデ科)

森に日差しが入ってこのカエデの子供たちが育ってくれると、何年か後の秋には「錦の回廊」になってくれると楽しみにしています。

“植生調査”といっても、楽しみながら自然かんさつしている様なものですから、機会があったら気軽にご参加ください。
植物たちは、今の森の様子・変化の途中の様子・森の未来図、さまざまなことを私たちに伝えてくれます。

(文責 なんば)


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